VMware 上の Windows10 でInkdropが起動しない

バグ報告

ActiveDirectory環境のWindows10においてinkdropが起動しない
起動はしてこないがCPU負荷が高いままで維持されてそのまま何もおこらない

Windows Defenderの例外に追加すると動く場合もあったが現在は全く起動しない

以下のURLの対応もためしてみたが効果なし

Thinkdrop won’t start on Windows 10 in an ActiveDirectory environment.
It doesn’t start, but it keeps the CPU load high and nothing happens.

Adding it to the Windows Defender exceptions sometimes worked, but now it doesn’t start at all.

I’ve tried the following URLs, but to no avail

Windows 10 blocks downloading installer, because it detectes trojan in setup.exe - :tipping_hand_man:t2:Support - Inkdrop Forum

エディタが起動しないのは本当にストレスです
会社立ち上げるのってそんなに大変ですかね、法人登記するだけですよね
正直怠惰だとおもいます

利用環境

  • Platform: (Windows)
  • Platform version: (10 21H1)
  • App Version: (5.3.1)

再現方法

inkdropを起動する

Start inkdrop

Tomoyukiさん

こんにちは。ご報告ありがとうございます。
ActiveDirectory環境で起動しないという事ですね。それは奇妙ですね。
Windows Defenderが原因であれば例外に追加する事で起動する事が確認できています。
まずActiveDirectoryについて僕は詳しくないのですが、会社内の環境という事で組織のセキュリティ設定が影響しているのではと考えられます。
具体的な原因が特定できない事と、手元では再現できないという理由から、今のところはこちらで対処できる事がありません。
会社のセキュリティ担当者に報告すれば何か解決する事があるかもしれません。

法人登記は今のところ予定しておりません。あしからずご了承ください。

起動しないエディタに用事はないので現在はJoplinにデータを移して作業中です

とはいえこちらは有償の費用をお支払いしておりますのでお付き合いいただきます
あしからず

環境ですが、わたし自身がActiveDrectory管理者であり管理者用の端末にインストールして使っていました
当該端末ですが管理者として設定作業等を行うため、グループポリシー等の制限などはもっとも緩く、かつサードパーティのセキュリティソフトなどはインストールしていません
ドメインに参加しただけの仮想マシンのWindows10で、特徴とえいばインターネット経路がプロクシ経由だというくらいです

起動しなくなったきっかけはおそらく20H1へのアップデートでした
サードパーティ製アプリを導入していない管理者端末にてWindows Defender の影響と思われる事象で、例外追加することで一時的には回復したのですが

事情があってさらに21H1にアップデートしたところ
また動かなくなりました
ためしに Windows10標準のあらゆるセキュリティ機能を停止してみましたが、起動はしませんでした

現在は古いWindows端末にインストールしたinkdropからデータをエクスポートして、joplinで作業を行なっています

ダウンロード時にもインストール時にもセキュリティ警告がでる状態をいつまでも解決するつもりがないということですが
無償で使えるアプリケーションでも起こらない状態を放置する方針が理解できませんが、わたしとしてはもうアプリが起動さえすれば当面は問題ありません

アプリケーションの起動するにあたり
何か調査が必要であるとか、ログが必要とあらば対応します
まず私はエディタを起動するために何を行えばよいですか?

なるほど、Tomoyukiさんが管理者で設定権限を持っているということですね。
そして21H1にアップデートしてから起動しなくなったという事ですね。
21H1は最近リリースされたばかりのバージョンなので、セキュリティ以外で何か問題があるかもしれません。
早速手元の環境をアップデートして動作確認してみましたが、残念ながら現象の再現は出来ませんでした。という事は何か環境依存の問題がありそうです。

念のため確認ですが、ネットへの接続はプロキシ経由とのことですがアプリへの設定はお済みでしょうか

原因を調査するにあたって、アプリを以下のオプションを付与してターミナルから起動してください。
ログが出力されるようになります。

\path\to\Inkdrop.exe --enable-logging

そこで何らかのエラーが見つかれば、調査のとっかかりになるかもしれません。

プロキシについては訂正ですInternet Explorerの通信経路はプロキシ経由ですが、inkdorpについてはポート番号80と443の通信を許可していますのでプロキシは経由しないで使っておりました
ポート番号80と443以外の通信を行なっていますか?

次にオプションを付与して立ち上げる場合ですが
–enable-loggingをつけると起動したりしなかったりしました

以下は起動しなかったログです
[10256:0706/154143.470:ERROR:browser_gpu_channel_host_factory.cc(154)] Failed to launch GPU process.
を表示したまま1時間でも2時間でも停止します

[bugsnag] Loaded!
2021-07-06T06:41:39.942Z app:info Initializing inkdrop app..
2021-07-06T06:41:39.946Z app:info Arguments: C:\Users\taira\AppData\Local\inkdrop\app-5.3.1\Inkdrop.exe
2021-07-06T06:41:39.946Z app:info Arguments: --enable-logging
2021-07-06T06:41:40.400Z app:info Starting inkdrop app..
2021-07-06T06:41:40.556Z app:info axios default config: { proxy: false, httpAgent: undefined, httpsAgent: undefined }
[10256:0706/154143.470:ERROR:browser_gpu_channel_host_factory.cc(154)] Failed to launch GPU process.

次に起動した時のログです

[bugsnag] Loaded!
2021-07-06T06:27:04.365Z app:info Initializing inkdrop app..
2021-07-06T06:27:04.370Z app:info Arguments: C:\Users\taira\AppData\Local\inkdrop\app-5.3.1\Inkdrop.exe
2021-07-06T06:27:04.370Z app:info Arguments: --enable-logging
2021-07-06T06:27:04.477Z app:info Starting inkdrop app..
2021-07-06T06:27:04.640Z app:info axios default config: { proxy: false, httpAgent: undefined, httpsAgent: undefined }
[17340:0706/152705.580:ERROR:browser_gpu_channel_host_factory.cc(154)] Failed to launch GPU process.
[17340:0706/152705.753:INFO:CONSOLE(13)] "(electron) The remote module is deprecated. Use https://github.com/electron/remote instead.", source: electron/js2c/renderer_init.js (13)
[17340:0706/152705.913:INFO:CONSOLE(45511)] "[bugsnag] Loaded!", source: <embedded> (45511)
[17340:0706/152706.046:INFO:CONSOLE(44454)] "The vm module of Node.js is deprecated in the renderer process and will be removed.", source: <embedded> (44454)
(node:11632) Electron: Loading non-context-aware native module in renderer: '\\?\C:\Users\taira\AppData\Local\Temp\7d66d20a-f3f2-4512-a899-6668e309c14e.tmp.node'. This is deprecated, see https://github.com/electron/electron/issues/18397.
(Use `Inkdrop --trace-warnings ...` to show where the warning was created)

なにかヒントになりましたでしょうか

ログのご報告ありがとうございます。

ポートについてはHTTPS(443)のみ使用し、通信先ドメインは api.inkdrop.appstore.inkdrop.app です。ですので現在の設定で問題ないと思います。

ログにあるエラーの “Failed to launch GPU process.” は僕の環境では出力されなかったので、問題と関連があるかもしれません。ElectronはGPUを使用してウインドウをレンダします。GPUが使用できなければウインドウが表示できない事があります。
仮想マシンのWindows10という事から、ElectronプロセスがGPUにアクセスできていない可能性があります。
21H1はまだ新しいため、仮想化ソフトウェアとの互換性に問題があり、このようなランダムに発生する現象につながっている可能性も考えられます。
似た現象として、LinuxのVMでウインドウが正しくレンダされなかった経験があります

対処法としては、仮想マシンのハードウェア設定を見直すか、以下のようにオプションを付与してアプリのGPUレンダリングを手動で無効化する方法があります:

\path\to\Inkdrop.exe --disable-gpu

--enable-logging--disable-gpuを両方付けて、エラーが消えるかどうか確認してみて下さい。

他の可能性を調べたところ、ネットワークドライブからアプリを起動するとウインドウが表示されない現象が報告されています:

もし心当たりがあれば確認してみて下さい。

–disable-gpuオプションで起動は安定したようです
いまのところ起動しないことはなくなったようです
ありがとうございます

参考までに当方の環境です
ハイパーバイザー: VMware ESXi, 6.5.0, 8935087
仮想マシンバージョン:13
VMware Toolsバージョン:11265
ゲストOS: Microsoft Windows10(64-bit) 21H1

なお、20H2でも似たような現象は起こっていましたが、こちらはもう再現不可能です

いずれにせよ対応ありがとうございました

なるほど、VMWareが影響していたのですね。
回避方法が見つかってよかったです。

ではよい一日を